Hannaの初オーストラリア(4) 「2歳児のおみやげ選び」

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旅行の楽しみのひとつはおみやげを買うことです。義理で買わざるを得ないおみやげは別として、家族や友人、そして自分へのおみやげを買うのは非常に楽しいことです。

大人の場合、どうしても、いわゆる「おみやげ」という感じの、お土産品を買ってしまいます。
「オーストラリアに来たのだから、コアラのぬいぐるみ、オパール、カンガルージャーキー・・などと、当然のように想像します。

今回、生まれて初めてオーストラリアに来たHannaには、後から思い出せるようにいろいろおみやげを買ってあげようと思っていました。それで、いろいろなお店にも連れて行ってあげました。いわゆる「お土産屋」というところから、普通のデパート、スーパー、雑貨屋などなど。
それなりに、気に入ったものがあると(高価でなければ)買ってあげました。

でも、Hannaが本当に持って帰りたかったおみやげは、それらではありませんでした。
道を歩いていると、「わぁー、大きい葉っぱ!」と喜んで拾い、
公園では、「父ちゃーん、めちゃくちゃでっかい松ぼっくり見つけたよーっ」と拾い、
駅の脇の街路樹では、「でっかい空豆」と行って、巨大な種子を拾っていました。

夜ホテルの部屋で、うれしそうに並べて見て、自分のカバンにしまっていました。ビデオレター風のビデオを撮っていたのですが、その時も「おかあさーん、こんなでっかい豆拾ったよー」とか喜んでいました。

Hannaにとっては、コアラのぬいぐるみや、カンガルーのおもちゃよりも、なにより自分の拾ったおみやげを持って帰りたかったようです。

でも、帰国前日の夜中、Hannaが寝てから荷造りしていた私は、それらを全部見えないところに捨てなければいけませんでした。オーストラリアはもの凄く、動植物の入出に厳しく、種子については一切持ち込みも持ち出しも禁止なのです。松ぼっくりや、巨大な豆型種子は、どう考えても持ち出し禁止です。植物も基本的には全て持ち出し禁止です。枯れ葉が本当に枯れ葉だと証明できれば持ち出せるのかもしれませんが、そんなものを申請すればカバンを全部ひっくり返して調べられるかも・・・と思って捨ててしまいました。

ダメなものはダメ!。ルールと約束は絶対に守る。この2点は家でも絶対に妥協していないので、今回もその原則に従ったのですが、ちょっとHannaがかわいそうな気もしました。
ビデオや写真を見ながら、妻に「ホントにでっかかったんだよ」と何度も説明する姿を見ると、よけい申し訳なく感じます。