妻に叱られる娘を見ながら考える

子供が自分と同じ行動パターンを取るのは、遺伝なのでしょうか?それとも、そういう行動をする親を見て覚えているのでしょうか。おそらく両方だと思うのですが、Hannaが最近自分にそっくりな行動を取るのが、うれしくて悲しいです。

私は、昔から興味があるものがあると、直ぐにそちらに意識が行って、これまでやっていたことを止めてしまう癖(?)があります。Hannaも全く同じ行動をします。

ダイニングテーブルで、仕事をしながら、隣の部屋での、妻とHannaの会話を聞きながらつくづく思いました。Hannaのおもちゃで、かなり散らかった部屋に、妻の堪忍袋の緒が切れ、Hannaがしぶしぶ片づけ始めました。ところが、片づけている途中で、自分の興味のある何かおもしろいものを見つけると、それで遊び始め、また妻に叱られ(自分が片づけている最中であったことを思い出し)、またしぶしぶ片づけはじめる・・・ところが、直ぐに別のおもしろいものを見つけて遊び出し、また叱られる・・・延々とそれを繰り返しているのです。吉本新喜劇のコントのようです。

「何度言ったらわかるの?」

半ばあきれながら叱っている妻は、全く理解不能という感じなのですが、私にはよくわかります。
どんなに叱られていても、興味のあるものが目の前に現れると、すべての意識がそちらに向いてしまうことを。
そして、それは、30年以上、親や学校の先生、そして、妻に叱られても、治らないことも。

叱られているHannaを見ながら、心の中で私はHannaに謝るのでした

「ごめん、君が叱られているのは、父ちゃんの遺伝子のせいだ」