スピード感覚の違いの大きすぎる会社との業務提携は

ジーアップで現在準備中の新しいサービスがあります。その内容については、まだ発表できないのですが、自社での開発ソフトと他社のソフトを組み合わせて、実現するサービスです。

この「他社のソフト」の部分は、その分野での最大手企業と契約すべく話を進めてきました。実際に契約もしました。しかし、その対応があまりにもお粗末で、本当にやる気があるのか疑問に思います。

いろいろ不満があるのですが、第一に契約条件が複雑すぎることがあります。ジーアップでやろうとしていることに対して、どのような料金が発生するのかがわかりにくく、ジーアップとしてもサービス全体の料金設定が決められませんでした。

次に、対応の悪さです。大企業にありがちな営業担当と技術担当と法務担当が、それぞれ自分の担当部分しかわからないため、こちらからの質問に対してもなかなか反応が返ってこないのです。前述したとおり契約条件が非常に複雑なため、確認しなければいけないことが非常に多く、結果として考えられないほど時間がかかってしまいまいました。

いろいろ不満がありながらも、なんとか契約をして、いよいよジーアップとしてのサービス提供ができるかと思っていたのですが、今週になって「現在の契約では御社が考えられているようなサービス提供はできませんので今の契約を破棄して、別途契約内容を相談させて下さい」などという連絡が来ました。しかも、新しい契約書を作るには2週間以上かかると言うのです。

何を今更・・・と呆れるばかりです。
うちのような小さな会社と契約したくないという理由で、わざと対応を遅くしたり、契約条件を複雑にしているのであれば、最初に言って欲しかったです。うちも、時間と労力を無駄にしなくてもよかったし、もっと早くサービスを提供できていたかもしれません。

とにかく、急遽、別のソフトを模索することにしました。いくつか候補を探し、技術的な検証をし、ライセンス形態についての確認をして、最適なソフト(およびその開発会社)を見つけました。契約内容をつめて、後は押印するだけ、というところまで3日かかりませんでした。前述の会社で3ヶ月かかってできなかったことです。3日と3ヶ月、ビジネスの世界では致命的なスピードの差です。

そこは非常に小さな会社ですが、ソフトの内容としては、ほとんどかわりません。ちなみに、もともと契約しようとしていた会社にしても、独占販売権を持っている会社が大企業なだけで、開発しているのは小さなベンチャー企業ですので、開発体制としてもほとんどかわらないのです。

ビジネスを進める上でのスピード感覚の差がありすぎるところとは一緒にビジネスを進めることはできません。最初にその見極めが必要だと感じました。
今回はその見極めを誤ってしまいましたが、結果としては、よりよい条件の契約ができたので、良かったと思います。