オーストラリアのテレビコマーシャル

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シドニーでテレビを見ていて、CMがショボイと感じます。
以前は、ショボイと感じるのは私が日本人で、日本人の感覚でのみショボく感じ、オーストラリア人にはショボく感じないのだと思っていました。つまり文化的な違いなのだと思っていました。

でも、それだけではないようです。

日本にもオーストラリアのCMっぽいCMがあります。「美宝堂http://www.bihodo.co.jp/)」です。名古屋近辺の人以外はご存じないかもしれませんが、宝石などを売っている店です。
社長と孫が出てきて「名古屋清水口美宝堂へようこそ」というような感じのものです。予算をほとんどかけずに作っているのだそうですが、予算をかけていないだけあって「洗練された」と言う言葉のの真逆のCMです。地方のテレビ局のCMは往々にして、この手のものが多いです。
オーストラリアのCMは、こういう感じのものが多いのです。予算をかけずに、作った地方の店のCMが多いのです。静止画を映しながら「○○は安いよ、安いよ」と連呼するような感じです。

もちろん、オーストラリアの映像製作技術が劣っているということではありません。要は予算の問題だと思います。
オーストラリアは、日本の20倍の広さに、日本の7分の1の人しか住んでいないのです。7分の1の人の目にしか触れないのであれば、広告効果も7分の1になります。効果が7分の1なら予算も7分の1しかかけられないでしょう。実際には面積を考えると全国一律のCMの効果は日本に比べて更に低いと思います。

費用対効果を考えたとき、日本の10分の1程度しか、予算をかけられない。それが、オーストラリアのCMが、ショボイ理由のひとつなのだと思います。