本当の保育園デビュー

親の心配をよそに、とてもご機嫌かつ優等生として1週間保育園に通っていたYouですが、ついにやってくれました。

いつもなら自分で園庭を歩いて行き、妻に手を振って分かれるらしいのですが、朝の生活リズムが崩れて、眠い中保育園に行った日、

「行きたくない」

とぐずり始めました。部屋の前についた時には、ギャーギャー泣いて抵抗をしたそうです。いろいろ、なだめすかしても全くダメで、最後は無理矢理保育士さんにだっこしてもらって、妻は帰ってきたそうです。その後、壮絶な保育園デビューを果たしました。

とにかく怒って泣き叫んで、担任の先生や補助の先生が、なだめすかして、抱っこしようがおんぶしようが治まらず、叫び声は小さな保育園中に響き渡っていたそうです。

騒ぎを知った園長先生が、未満児のクラスまできて、Youを抱っこして園庭などに散歩に出かけても、泣き、叫び、暴れ続け、とうとう年長クラスのHannaが呼ばれて、未満児の教室に駆けつけたのですが、そこでも、

「おねえちゃんじゃない!!おかあさんーーー!!」

と叫んで拒絶したそうです。せっかく駆けつけてくれたHannaには大変失礼な話です。

数時間さんざん暴れたところで、落ち着きを取り戻し、給食はいつも通り元気に機嫌良く食べたそうです。

これまで、他の子が泣いていたりぐずっていても、冷静にそれを眺めて、いわゆる「たいへんよい子」だったYouが、数日分のプラスを完全に帳消しにする大発散をしたようですが、おかげで保育園中にYouの存在を知らしめることができたようです。

保育士のみなさま、同じ保育園の園児たち、恥をかかされたHannaさん、たいへんご迷惑をおかけして本当に申し訳ございませんでした。

ちなみに、Hannaのときもそうでしたが、癇癪起こしているときも子供って結構冷静で、特に後半は、自分としても「申し訳ないなぁ」と感じつつ、怒り続けているようです。翌朝、私がその事をYouに聞くと、ちゃんとすべての事実を覚えていて、話してくれました。