完全な答えなどはありません

世の中には答えのある問題と、答えのない問題があります。実社会では答えのない(神様しか分からない)問題がほとんどです。
あまり、政治的や宗教的な話になるといけないので、会社の例だけにとどめておきますが、「会社をよくするにはどうしたらよいか」「会社を成長させるためにはどうしたらよいか」「そもそも会社をどうしたらよいか」なんて問題は、完全な答えはありません。
判断する人や、状況、様々な条件によって答えは違いますので、どんな状況でも、どんな人にとっても正解、という答えはありません。ある人は、休みなど無くても良いので働きまくって給料がたくさん欲しいかもしれないし、ある人は給料が少なくてもたくさん休みが欲しいというかもしれません。であれば、どちらでも社員が好きなスタイルを選択できる会社というのが完全な答えかというと、給料がたくさん欲しい人は、周りの人にもたくさん働いてもらって、一緒に会社をどんどん大きくしていって欲しいかもしれません。だとすると、給料少なくて、休みが多い社員が存在して欲しくないかもしれません。
結局のところ、「(完全ではない)最善」という答えしかありません。

経営者は、会社にとって「最善」とは何かを常に考えなければいけませんが、これがかなり難しいです。いろいろな判断材料を集めて、検討しても、結局完全な答えはないわけですから、最後は腹をくくって決断し、決断したら、それが最善だと信じて、少しでも多くの人に賛同して貰えるようにプレゼンをし、ひたすら突き進みます。もし、判断が大きく間違っていたりすると、大きなダメージを受け、責任を取らねばなりません。

ダメージをおそれて何もやらないのは愚の骨頂なのですが、自分の判断を信じてチャレンジするには、かなりのエネルギーが必要です。そのエネルギーを常に持ち続けることが、経営者の重要な資質だと思います。