マイクロソフトの社長でなくてよかった

私も一応、社長という立場ではありますが、かなりお気楽な社長です。
マイクロソフトの元社長の古川さんのブログ(http://spaces.msn.com/members/furukawablog/blog/cns!1pmWgsL289nm7Shn7cS0jHzA!2246.trak)を読んで、つくづく思いましたが、マイクロソフトの社長でなくてよかったです。というか、もちろん私などマイクロソフトの社長になどしてもらえるわけがないのですが、会議中に失神して救急車で運ばれるなんて、どんなに給料もらっていてもいやです。

だいぶ前に、マイクロソフトに勤めている人からマイクロソフトで働かないかと誘われて、東京の本社まで行ったことがあります。自分で会社を興すのでも、マイクロソフトで経験や人脈を作ったらよいのではないかと言われました。
 私は20代後半まで、一切メモを取らなくても会議中での発言は、誰がどのタイミングで何を言ったかまで覚えていました。また、同じ瞬間に複数のことを同時に考えたりもできていたし、今より、かなり頭は切れていた方だと思います。おかげで、人を馬鹿にして生きていた感もあります。
そんな男が、とても優秀な人と達と、ぎりぎりのところでせめぎ合いながら仕事をしたときに、どうなっていたか。自信喪失して退職し、ひねくれた人生を送ったか、それとも、そのプレッシャーを乗り越えてステップアップして、さらにレベルの高い人生を送ったか、どうなっていたかはわかりません。

ちなみに今の私は、メモをしても、メモをしたことすら覚えていないし、一つのことを考えるだけでも精一杯な状態です。おかげでかなり謙虚になれました。
零細企業の社長として、何度かの危機を乗り越えて打たれ強くもなりました。

間違いないのは、今までの人生のすべての選択は、今の自分になるためにの唯一にして、最高の選択だったと言うことです。